ノートパソコンの寿命は伸ばせます
ノートパソコンはディスクトップパソコンとは違い持ち運びができることから、ご家庭や仕事でお使いになっている方が多くいらっしゃいます。
また、パソコン修理本舗へノートパソコンの修理、HDDの強化など多くのご依頼、ご相談をいただくことから、ノートパソコン修理、強化への知識、技術を蓄積していくことができました。
そこで、ご相談時に多い「ノートパソコンの寿命って伸ばせない?」「ノートパソコンの寿命は?」というお客様のお悩みについて回答していきます。
ノートパソコンとディスクトップの寿命について
よくノートパソコンよりもディスクトップパソコンの方が寿命が長いという話を聞くことがありますが、厳密には使っている部品に大きな差がなく、寿命に関しましては大差がありません。
メーカー側もノートパソコンとディスクトップの寿命については、1日8時間程度使った場合、平均寿命は4年~5年と説明していることから、ディスクトップだから寿命は長いとは言えません。
ただし、ディスクトップパソコンと違いノートパソコンは「軽く」「持ち運べる」と言った性質上、扱い方で寿命が変わってきます。
ノートパソコンとディスクトップの寿命について
パソコンを長年使っていると様々なパーツに劣化現象が起こります。
代表的なパーツは、
- ハードディスク
- バッテリー
- メモリー
- モニター(液晶)
- ファン
ハードディスクの寿命
中でもハードディスク(HDD)の寿命は4年~5年と言われており、
ハードディスクの損傷 = パソコンの修理が必要又は買い変えが必要
という状況も少なくありません。
ハードディスクが故障してパソコンの寿命を迎えることが多くノートパソコン限らず、ハードディスクの寿命を伸ばす為のメンテナンス、使い方を意識することが、パソコンの寿命を伸ばすポイントとなってきます。
それでは、ノートパソコンをより長持ちさせるためにはどのようなことに気をつければいいかご説明します。
ワンポイントメモ
ハードディスクは金属の円盤を高速回転させ、データを読み書きします。情報が書き換えられる度にハードディスクはすり減っていき寿命を迎えます。
衝撃を与えない
高速回転するHDD
ハードディスクは、磁気ヘッドという針で高速回転しディスクに情報を刻んでいます。
磁気へッドとディスクの隙間には「100万分の1ミリメートル」というミクロの世界があり、ハードディクスのような精密機械にとって衝撃や振動は天敵となります。
データの読み書きの時でなくても衝撃や振動を与えない工夫をして、ノートパソコンを扱うことをお勧めします。
熱をためない
パソコンの部品は熱に弱いものが多く、熱を与えると寿命は短くなります。
その為に、熱を放出するファンがついていますが、パソコンの不可にかかる作業が長時間の場合は、ファンにホコリが溜まり十分にファンが機能してくれなく、温度調節が追い付かずトラブルが発生するケースがあります。
特に夏場はパソコンの内部に熱がこもりやすくなるため、熱対策を心がけてください。
また、ノートパソコンには裏面か側面に熱を逃がす通気口があり、布団の上や柔らかいソファーの上で使うと通気口が塞がり、熱が放出されない状態となっていまいます。
ノートパソコンは寝室やリビングなど場所を選ばず活躍するアイテムですが、熱の放出を意識して使うことをお勧めします。
結露に注意
ファンに熱を緩和してくれる冬場でも注意が必要です。
ノートパソコンの結露に注意
それは「結露」です。
冷え切った空間から暖房で暖かい室内に持ち込むと、急激な温度変化によって結露が発生しやすくなります。
ノートパソコンならずとも精密機械にとって水分は天敵です。
寒い所からノートパソコンを持ち込んだ際は、部屋の温度になじむまで時間をおいて電源を入れるようにしましょう。
また補足として冬場は静電気にも注意が必要です。
静電気は電気回路ショートの原因になりますので注意しましょう。
ホコリをためない
お掃除はマメに!
ファンや通気口にホコリが溜まることで、パソコンは温度調整が上手くできずパソコン内部に熱がこまり、静電気が発生しやすくなり、ショートの原因になる可能性があります。
定期的な掃除が必要なことは、ノートパソコンを長持ちさせるために必須条件となりますので、お掃除はコンスタントにしましょう。
まとめ
ほんの少し気にかけてあげるだけで、ノートパソコンの寿命は長くなります。
ノートパソコンの寿命は5年と書きましたが、実際に10年以上同じパソコンを使い続けている方は多くいらっしゃいますので、ちょっとしたメンテナンスや気遣いをしてあげて長持ちノートパソコンにしましょう。