Cドライブの容量不足と空き容量が足りない時の対処法

お使いのPCの空き容量は大丈夫ですか?
パソコンを使っていて気になるのは空き容量ですよね。
基本的にパソコンは「Cドライブ」という場所にシステムデータを保存・参照しています。
そのため仮に何もダウンロードせずにパソコンを使っていても、データ処理の際に生まれる余分なデータやテキストなどがどんどんと溜まっていき、容量を圧迫していくのです。
今回はCドライブの容量に対する対処法を解説します。
Cドライブとは?
Cドライブとは別名システムドライブとも言われるWindowsOSが、動作するためのデータや外部機器などのインストールデータが、保存されているメインの場所です。
WindowsOSはこのCドライブの空き容量を参照しながら作動しており、Cドライブの空き容量が減ると動作が極端に遅くなります。
そしてCドライブの容量が一杯になってしまえば、使い始めは快適だったインターネットサーフィンも、フリーズや読み込み遅延が発生しやすくなります。
不便ですよね。
Cドライブの残り容量が減りやすい要因として、
- ドライバのインストールなどがこのCドライブに行われる事が多い事
- デフォルトでダウンロードする場所がCドライブであるという事
- Windowsが動作している間に発生する処理に関するテキストデータやデータの断片が残り続けている事
などが主に挙げられます。
Dドライブがあるならそちらにデータを移す。
パソコンにはCドライブの他にDドライブと呼ばれるドライブもあり、そちらはCドライブよりは容量が少ない事が大半ですが、基本的にシステムで使用されることのない領域です。

Dドライブへ移し容量確保
Dドライブにデータを移したり、データのダウンロードを行うことで、Cドライブに数GBから数十GBの余裕が生まれます。
Cドライブの容量確保方法 削除編
Dドライブを活用してもまだまだ容量不足の場合は、不要なファイルを削除していきましょう。
簡単なデータ消去方法としてディスククリーンアップというものがありますが、こちらはあくまで一時ファイルなどの限定的なデータのみであり、もっと消去しても問題のないデータというのは存在しています。
消去しても問題ないデータの一例は以下の通り。
・「インターネット一時ファイル」
【Temporary Internet Files】というデータです、容量やパソコン次第ですが最大で1GB程度空きます。
・「hiberfil.sys」「pagefile.sys」
これはシステムファイルであり、普通に削除する事はできませんが、関連するシステム設定を変更すると自動で消えます。
そしてこの2つはかなり巨大なシステムファイルであり、使わなければ無駄に容量を食っているデータとも言えます。
「hiberfil.sys」は休止状態に移る際にデータを保存するファイルで、休止状態を使わない設定にすることで削除されます。
「pagefile.sys」は「仮想メモリ」を使ためのファイルで、こちらは使用しない設定にすると仮想メモリを参照するアプリケーションがエラーを吐いたり、物理メモリの空きが無くなった際に不具合が発生するので、仮想メモリを使う場合は残しましょう。
・「CD/DVDキャッシュファイル」
これはCD/DVDに関係した機能を持つソフトや、動画編集ソフトで作られる編集中のデータを保存するファイルです。
こういったソフトを利用している場合、膨大なキャッシュファイルが出来上がっている可能性があります。
心当たりがある場合はキャッシュファイルを生み出しているソフトを特定し、保存フォルダを見つけて削除しましょう。
最も効率的な削除方法は、自分で不要なファイルやデータを見つける事です。
そもそもデータを消しているのはインターネット検索を行うことができるパソコンのデータなのですから、データやフォルダ、ファイル名を検索して消しても大丈夫かどうかを調べることだってできます。
何をインストールしたか、どのデータを使っているかを管理することができれば、容量の少ないCドライブでも余裕を確保することができます。
Cドライブの容量確保、データ移行編
どうしても削除したくない大きなデータがある場合は、外付けハードディスクが役に立ちます。
外付けハードディスクでしたら、購入費用は考慮する必要がありますが、データを外付けハードディスクに移行させることで、容量が限界の際の問題を解決できます。
基本的に頻繁に使用するデータだけはCドライブへ残し、あまり使わなかったり大きすぎるデータを外付けハードディスクへ移すという使い方がいいでしょう。
また、外付けハードディスクに不安があるという方は、内蔵のハードディスクを大容量のものに取り替えるという方法もあります。
こちらはPC修理などに関する専門的な知識がある程度なければ危険ですので、パソコン修理業者にご相談ください。
データ削除の最終手段
データを削除してCドライブの空きを確保するために、「極力消さない方がいいデータを消して対処する」という方法をとることもできます。
あくまでWindows側が管理しているデータなので、手動で削除すると不具合の原因にもなります。
あらゆる手段を試してもまだ足りない、そういった場合の最終手段にしましょう。
そして、最後に紹介するこのデータの消去は、長い間使い続けたPCであればあるほど有効です。
それが「C:\WINDOWS\SoftwareDistribution\Download」というフォルダ。
これはWindowsの更新に使われる「Windows update」用のデータで、古いアップデートに使用されたデータや更新中のデータがこのフォルダに保存されています。
いわば使用済みの更新データの保存場所であり、それこそ数世代前のWindowsOSを搭載したPCを使い続けていれば、それだけ更新回数もあるのでその分のデータが溜まっています。
これを削除することで環境によっては大きく容量を減らすことができますが、それによってどのような不具合が発生するかはわかりませんので、バックアップを必ず取るようにしましょう。
まとめ
Cドライブの容量不足の原因と、その対処法や空き容量の確保方法を紹介しました。
新しくPCを使い始めてから当分は悩まされることは無いCドライブの容量問題。
悩むようになってきたということは、そのPCとの付き合いが長くなってきたという事でもあります。
不具合や故障を予め防ぐため、定期的にすっきりさせてあげましょう。
これからPCを買い替えたりする場合も、きちんとインストールしたデータの名前を記録しておくなどして管理しましょう。
すると、より簡単に容量不足の解消・原因追求ができるようになります。