PCに保存していた大事なデータが消えてしまった、あるいは間違って自分で削除してしまったみなさん、「もう元には戻せないのかな……」と諦めるのはまだ早いですよ!
たとえPCの電源が入らない状況でも、ハードディスクが故障していても、データを復元できる可能性は大いにあります。
今回は、そんなPCのデータ復旧方法について詳しくご紹介していきますので、ぜひみなさんも適切な対処で大事なデータを取り戻しましょう。
目次
そもそもデータ復旧とは?
パソコン修理とデータ復旧は別物
みなさんの中には、たとえばPCが起動しなくなってしまったことで、「PCが故障した=データも消えてしまった」と思われている方も多いかもしれませんが、実はそうとは限りません。
そもそもPCのデータは、記憶媒体と呼ばれるメディアの中に保存されており、代表的な記憶媒体にはハードディスク(HDD)やSSDがあります。
このハードディスクさえ無事であれば、もし仮にPCのどこかが壊れていたとしても、保存したデータはそのまま取り出せる可能性が高いのです。
さらに言えば、「PCを修理すること」と「データを復旧すること」は基本的に別物になります。
そのため、トラブルが発生している箇所にもよりますが、PCを修理せずにデータのみを取り出すことも実際には可能です。
「データさえ戻ってくればそれで良い」「この機会に新しいPCに買い替えたい」という希望があるような場合には、ひとまずデータの復旧を試みて、壊れたPCはそのまま処分するのも方法のひとつでしょう。
「論理障害」と「物理障害」
データ復旧が必要になるトラブルの原因には、「論理障害」と「物理障害」の2種類があります。
どちらもざっくり言えば「ハードディスクの故障」なのですが、それぞれ起こるきっかけやデータの取り戻しやすさは異なるため、現在の状態がどちらに当てはまっているのかを見極めることが重要です。
「論理障害」ではデータの中身が破損する
論理障害は、ソフトウェア障害とも呼ばれており、ハードディスク本体ではなく、保存されているデータの中身、あるいはOSやソフトウェアに問題があるときに発生します。
たとえばファイルがウイルスに感染してしまった場合がこれにあたり、ファイル名や拡張子が勝手に書き換えられたり、ファイルが破損したりすることによって、データの中身を正常に読み込むことができなくなるのです。
このほか、OSが起動しない症状や、自分で間違ってファイルを消去してしまった、うっかりハードディスクをフォーマットし直してしまったなどの人為的なミスも論理障害に含まれます。
論理障害の場合はデータ復旧ソフトを用いての対応が必要となります。データ復旧ソフトを直接インストールしたり等、むやみに操作するとデータを上書きされてしまうと復旧が難しくなるため、自分で無理に対処しようとせず、パソコン修理店などのプロに依頼しましょう。
【論理障害のよくある事例】
- Windowsが起動しない
- フォーマットして下さいの表示がでる
- プログラムを強制終了させてしまった
- シャットダウンの途中でPCの電源を切ってしまった
- ゴミ箱のデータを誤って完全に削除してしまった
- データを転送している途中でケーブルが抜けてしまった
- 必要なデータを他のデータで上書き保存してしまった
- コンピューターウイルスに感染した
- 意図せずドライブのフォーマットを実行してしまった
「物理障害」ではハードディスク本体が破損する
一方物理障害のほうは、ハードディスク本体が物理的に破損している状態を指します。
高いところから落として傷が付いたり、お茶やコーヒーなどをこぼしてしまったりした場合にはもちろん、ちょっとした衝撃や熱暴走などでも故障することがあるため注意が必要です。
たとえそういった直接的なきっかけがなくても、ハードディスクは様々な部品によって構成されており、それぞれの部品には寿命があります。
そのため、長期間使用するとどうしても経年劣化が起こり、知らず知らずのうちに物理障害が発生しているケースもあります。
具体的な症状としては、ハードディスクの中から異音や異臭がする、過剰に発熱しているなど、本体の様子に異常が見られるのが特徴のひとつです。
ただし、物理障害からデータ復旧を行う場合にはハードディスクを実際に分解し、交換すべきパーツを見極めるなどの専門知識が必要になります。
物理的な傷の場所や、破損具合によってはデータの復元が難しいこともあります。
下手に触ると余計に問題をこじらせる恐れもあるので、よっぽど腕に自信のある方や専門家でない限りは、パソコン修理店などのプロに依頼したほうが安心でしょう。
当店ではデータの復元はもちろん、あらゆるパソコントラブルに年中無休で対応しております。経験豊富なプロが対応いたしますので、安心してお任せいただけます。お時間がない方は即日対応も可能となっておりますので、ぜひ一度ご相談ください。
【物理障害のよくある事例】
- ハードディスクに強い衝撃を加えてしまった
- ハードディスクが水没した
- ハードディスクのケーブル差し込み口が潰れてしまった
- 接続してもPCで認識できない
- ハードディスクを使い始めてから3~4年が経過している(ハードディスクの寿命は一般的に3~4年と言われているため)
データ復旧とデータの取り出しは違う
アクセスできなくなったデータを救出する上でもうひとつ押さえておきたいポイントが、「データ復旧」と「データの取り出し」の違いです。
「えっ、同じじゃないの?」と驚かれた方も多いかもしれませんが、厳密には以下のような違いがあります。
破損しているデータを元に戻すのが「データ復旧」
データ復旧は、ハードディスク内のデータが(またはハードディスクそのものが)破損している場合に必要になる作業です。
そのため、壊れたデータを元の正常な形へ復元することが最も重要なステップになります。
先ほどご紹介した論理障害と物理障害のいずれかが発生していると、このデータ復旧を行わなければ正常にデータを利用することはできません。
データにアクセスできないのはハードディスクの故障が原因なので、PCからハードディスク本体を取り出すことができたとしても、ハードディスクで発生している問題が解消されない限りデータは元には戻らないのです。
破損していないデータをただ取り出すのが「データの取り出し」
その点データの取り出しは、ハードディスク自体には物理的にもデータ的にも問題がなく、故障していないことが前提となっている作業です。
ただ純粋にハードディスクからデータを取り出すことを指し、データ復旧のように復元のステップを経ない分、容易にデータを元に戻すことができます。
冒頭で「PCの修理とデータ復旧は別物」というお話をしましたが、データ復旧だけでなくデータの取り出しもPC本体の故障とは別物になります。
特にOSなどシステム上のエラーでPCが起動できないだけの場合は、ハードディスクには何の問題もないため、データは正常に保存されたままです。
「データ復旧」と「データの取り出し」は、いずれも自分で行うよりはパソコン修理店などに依頼したほうが安全ですが、どちらが必要になるかによってかかる費用も変わってきます。
復元というステップが増える分、データ復旧のほうが料金は高額になりますので、両者の違いをしっかり把握した上で相談を行いましょう。
ご自身で行うのが面倒な方・よく分からなかったり不安に感じる方は無理をせず当店にご相談ください。当店なら年中無休・即日対応可能となっておりますので、お客様のお困りごとをスピーディに解決いたします!
データ障害発生後してはいけないこと/しないほうがいいこと
ここからは、実際にデータに障害が発生した場合の注意点をまとめてご紹介していきます。
焦って色々な対処法を試したくなる方も多いと思いますが、その内容によってはかえって状況を悪化させてしまうケースもあるため、これからピックアップする「してはいけないこと/しないほうがいいこと」をあらかじめよくチェックしておきましょう。
何度も電源をオン/オフする
論理障害・物理障害のいずれのパターンでも、今あるデータを守るためにはなるべくハードディスクに電源を入れないようにするのがベターです。
特に物理障害の場合、通電するたびにどんどん状況が悪くなっていくことも多く、PCでハードディスクが認識されないからといって、何度もケーブルを抜き差しするようなことは控えたほうが良いでしょう。
中には論理障害と物理障害のどちらが発生しているのかの手がかりをつかむために、ハードディスクの診断ツールを使用してみようと思う人もいるかもしれません。
ただし、診断ツールを使うためにはどうしても電源を入れる必要があり、それによってかえって障害が深刻化してしまうこともあります。
余計なデータを読み書きする
障害が発生している最中には、新たなデータの読み書きを行うのも控えましょう。
たとえ「一部のファイルにアクセスできなかったり、ちょっと異音が聞こえたりしているけど、問題なく利用できる部分もある」という場合であっても、そのままハードディスクを使い続けるのは危険です。
何かのきっかけで元あるデータが飛んでしまう、新しいデータで上書きされてしまう、新しく保存したデータが実は正常に記録されていなかったなど、さらなるトラブルを招く可能性があります。
フリーソフトを利用する
先ほど、論理障害であることが明らかな場合には、市販のソフトを使ってデータの復元を試みることもできるとご紹介しましたが、そういったソフトのうちフリーソフトを利用することはあまりおすすめできません。
無料の製品は手軽に取り入れることができる反面、機能がかなり限定されていたり、何かあったときのサポートを受けることができなかったり、大事なデータの復旧を任せるには頼りない存在です。
また、有料のソフトであっても100%データの復元が成功するとは限りません。
データの消えてしまった原因が本当に論理障害なのか、PC内部の状態がどうなっているのかは外から見ただけでは分からないことも多いので、「少しでもデータの復旧率を上げたい」というみなさんは、自分で無理に対処しようとせず、パソコン修理店などのプロに依頼しましょう。
状態が目に見えにくいデータ復旧はプロに任せるのが安心です。
ご紹介してきたように、PC内のデータが消えてしまったときの最も適切な対処法は、プロの目で状況を確認してもらうことです。
自分で試行錯誤しているうちに、本来復旧できたはずのデータまで消失してしまった……というケースは決して珍しくありません。
今保存されているデータをできる限りそのまま取り出したい!というみなさんは、ぜひ一度当店にご相談ください。経験豊富なプロがお客様のパソコントラブルに迅速に対応いたします。
また、復元作業を伴うデータ復旧が必要な場合、その価格は高額になりがちですが、まずは冷静になって数社から見積もりを取り、適正な金額の相場を確認するのがポイントです。
今すぐざっくりとでも良いから料金の目安を知りたいという場合は、以下のページ内にある「データバックアップ・データ復旧関連」メニューの「正常に動作しないパソコンからのバックアップ」の金額が参考になりますが、PCの状態やデータの破損具合に応じて実際には個別の見積もりとなることがほとんどです。
また、どの業者を選ぶかは料金もそうですが、「どうすれば希望のデータを元に戻せるのか」「どのような場合にデータを戻せない可能性があるのか」などの相談にどれだけ親身になってくれるかも重要なポイントになります。
特に「データ復旧」が必要なのか、「データの取り出し」のみで大丈夫なのかは費用面にも大きく影響してきますので、複数の業者に状況を説明して、最終的にどこに依頼するかは慎重に決定しましょう。
データ復旧でお困りの際はパソコン修理本舗にお任せください!
当店では、お電話にてどのような症状が発生しているのかをお話いただければ、お客様に合った最適な解決方法をご提案をさせていただきます。パソコンに詳しくない方にもわかりやすく丁寧にご説明いたします。お困りの際はぜひご相談ください!